現行のSAP ERPユーザーは2027年に向けて何をすべきか?
現行のSAP ERP(ECC6.0)ユーザーは、2027年に向けてどのような準備をしておけばよいのでしょうか? 私たちは2つのポイントがあると考えています。
- 現状の把握と将来構想
まず現状の業務、システム上の問題点を洗い出し、自らが置かれている状況を把握しなければいけません。また、システム構築時に目標としていたことを振り返り、現時点でできていること、できていないことの整理も必要です。そうすることで、将来のゴールとロードマップが自ずと生まれてくるはずです。そのゴールに向けて具体的なKPIを設置することで、変革を推進していくための手段も変わってきます。 - アセスメントおよび実行計画の立案
SAP S/4HANAへのマイグレーションを実施するには、どのくらいの予算を確保しなければならないのか、また投資対効果(ROI)の見通しを含めた計画立案が必要です。その上で既存のシステムを把握するためのアセスメントを実施し、設定したゴールを踏まえて、以下でご紹介するどのマイグレーションの手法をとるべきかの判断も下さなければなりません。
SAP S/4HANAへ移行するための2つのマイグレーション手法
SAP ERP(ECC6.0)からSAP S/4HANAに移行するマイグレーションには、「コンバージョン」「リビルド」の2つの手法が存在します。
「コンバージョン」とは、現在稼動中の SAP ERP(ECC6.0)をそのままSAP S/4HANA 環境で利用するために機械的に変換する手法で、ここではアドオンなどもそのまま移行されます。一方、「リビルド」は現行のECC 6.0をSAP S/4HANAの機能をベースに再構築する方法です。
OneNala独自手法によるユーザー目線でのマイグレーション課題解決
- 構想策定/事前検討支援サービス
既存システムでの課題抽出、DX構想の策定、ロードマップ(短期、長期)作成、分析構想、グローバルインスタンス統合などの支援を実施します。 - アセスメントサービス
アセスメントによる診断、マイグレーションの推奨案策定(コンバージョン実施可否、コンバージョン工数算出)を行います。これにより、コンバージョンの可否、予算の策定、コンバージョン時の課題抽出を実施し、マイグレーション計画のベース情報をとりまとめます。 - コンバージョンサービス
データモデルのシンプル化、Readiness Checkを実施してデータの整合性チェックしたあと、コンバージョンによる移行を行います。 - リビルドサービス
SAP S/4HANAの機能を最大限活用するべく、再構築要件の定義、構築、移行を行います。 - 計画/実績分析基盤構築サービス
SAP S/4HANA導入に合わせた事業計画、実績分析の基盤を提供します。